チャーリー・ブラウンのクリスマスの靴下
2022.12.23
クリスマスを前に、心が揺れるチャーリー・ブラウン!
1963年に発表された「チャーリー・ブラウンのクリスマスの靴下」が、とっても素敵な本になりました。
ほっこり過ごす大切な日に
美しい装丁、めくるたびに広がるあたたかな色合い、そして、個性いっぱいのピーナッツ・ギャング。
とってもほっこりできる、ぜひ手にしていただきたい一冊をご紹介します。
それは、幻の『ピーナッツ』絵本。
「チャーリー・ブラウンのクリスマスの靴下」、絵本の内容に触れる前に、まずこの表紙……。
なんて素敵な装丁なのでしょう!
お写真では少しわかりにくいかもしれませんが、背景の色はグレーではなく、とても美しいシルバーです。
ちょうど、クリスマスツリーのてっぺんに飾るお星さまのような、落ち着いた雰囲気のシルバー♪
ドッグハウスの赤や靴下のグリーンととても合っていて、このまま飾っておくだけでもクリスマス気分が味わえます。
そして、実は。
カバーを外してもすごくかわいいのです。
いろいろな表情のチャーリー・ブラウン!
こちらの色合いもクリスマス気分たっぷりです。
そしてそして、カバーのそでの部分にもチャーリー・ブラウンが。
どこを見ても素敵で嬉しくなっちゃいます。
帯をとったところもご覧いただかなくては!
かわいいかわいい。
裏側にはライナスとスヌーピー。
かわいいかわいいかわいい。
背にはチャーリー・ブラウンも。
文字の色合いもキュートです。
「どうする、チャーリー・ブラウン?」
さて、気になるのがストーリー。
どうやら、クリスマスの靴下を下げておく暖炉がないことに気をもむチャーリー・ブラウンのお話のようです。
この「チャーリー・ブラウンのクリスマスの靴下」は、アメリカで人気のあった雑誌「グッド・ハウスキーピング」1963年12月号の綴じ込み小冊子として発表されたものでした。
なんと、約60年近くも前のことなのです!
今ではすっかりクリスマスの定番となっているテレビアニメ、「チャーリー・ブラウンのクリスマス」が1965年に初めて放送された2年も前に、こんなあたたかな企画があったのですね♪
最後に綴られている解説やシュルツさんの紹介など、興味深くてじっくり読んでしまいました。
同時収録の「クリスマスの物語」についての解説もありましたよ。
「クリスマスの物語」は1968年12月号の「ウーマンズ・デイ」誌に掲載されて、同号の表紙にもなったのだそう。
テレビアニメを通して「クリスマスといえば『PEANUTS』!」というイメージが定着してきた頃。
並んだ紙面はさぞ、店頭のクリスマスムードを盛り上げたでしょうね♪
この2作品は、それぞれの発表以降コミックにも収録されず、長らく幻の作品とされていました。
日本語版として、こんなに素敵な一冊の本になったことがとても嬉しいです。
ピーナッツ・ギャング、それぞれの想い
ちょこっとだけですが「チャーリー・ブラウンのクリスマスの靴下」のページをめくってみます。
表紙と同じスヌーピーを発見♪
スヌーピーの靴下はドッグハウスに釘……。
そう、このお話では、ピーナッツ・ギャングそれぞれのクリスマスやサンタクロース、靴下に対する想いや考えが、どんどん繰り広げられていきます。
わたしがとっても気になったのはサリーの言い分!
チャーリー・ブラウンにどんな意見を言っているのかというと……。
靴下をぶら下げる場所がないことを「建築士に訴えてやる!」と言っていました。
さすがサリー!!
暖炉に靴下をぶら下げなければ、サンタクロースがプレゼントを届けに来ないかもしれない、とドキドキしながらも強気!
そんなところに個人的に「むふふ」と思ってしまいました。
あと、ルーシーが登場するシーンのスヌーピーの表情も大好き。
ご紹介したいところばかりですが、ぜひ本を手に取ってお楽しみくださいね。
日本語訳はもちろん谷川俊太郎さんによるもの。
英文、日本語、どちらも心にしみてきます☆
60年近くも前のものとは思えない、いまこの場所でピーナッツ・ギャングが語りかけてくるような、楽しいページにうっとりです。
プレゼントにもピッタリ♪♪
最後に「クリスマスの絵本」から1ページだけご紹介。
ツリーには骨がいっぱい♪
自分らしいクリスマスの演出、素敵です。
改めて表紙を見つめて「プレゼントにピッタリ」と、思うのでした。
クリスマスに会うお友だちや家族、大切な人に、そっと渡したらきっと喜ばれます。
カードのようにメッセージを書き込んで渡しても良いですね♪
そして、プレゼントと言えばこちらも。。。
『スヌーピーめくり2023』です!
365日、1日1作が楽しめるとっても贅沢な日めくり!しかもオールカラーです。
めくったページは大事にとっておきたくなりますね♪
裏には谷川俊太郎さんによる日本語訳も書いてあるので、英語の勉強を始めようとしている方や、お年玉といっしょにお子さんにプレゼントするのもオススメです。
クリスマスもお年始も、スヌーピーやチャーリー・ブラウンをはじめとするピーナッツ・ギャングと。
PEANUTSコミックの世界をたっぷりと感じる毎日を過ごしたいです♪
河出書房新社